東京で最も魅力的な吉祥寺ガイド 地元住民おすすめの吉祥寺でやるべきこと

新宿、渋谷から電車でおよそ20分。吉祥寺は、喧騒と静寂が絶妙に混じり合う、唯一無二の魅力を持つエリアです。

老舗の洋食店から最新カルチャーの発信地まで、時代が交差する吉祥寺には、訪れるたびに新しい発見があります。

吉祥寺は、浅草のように歴史的な建造物もなければ、銀座のように世界的に有名なショップが集まっている街でもありません。

しかし、今も昔も人々を魅了し続けているのには理由があります。

「掘り出しものの古着を買いたい」「絶品料理に巡り合いたい」「朝まで飲み明かしたい」と、百人いれば百通りの楽しみ方を見つけられるのが吉祥寺なのです。

そこで吉祥寺に集う人々の口コミをもとに、定番から個性あふれるディープスポットまでを厳選。吉祥寺が持つ魅力を探っていきます。

井の頭公園を散策:東京の喧騒からの逃避

広大な敷地面積を誇る井の頭恩賜公園は、吉祥寺を語る上で外せないスポットです。

吉祥寺の井の頭公園の写真

その歴史は古く、開園は1971年。古くは太宰治の小説に登場しているほか、数々のアニメや漫画作品の舞台になってきました。

現在は、井の頭公園とも呼ばれ、憩いの場として親しまれています。

24時間、入園可能で、朝方には犬の散歩やランニングにいそしむ人の姿も。

また、木々が生い茂り、園内の池には1年を通じてさまざまな湿地の植物が生え、野鳥や魚も多数生息しています。

森林浴とまではいかずとも、都会の喧騒から離れリラックスできる、自然あふれる園内です。

吉祥寺の井の頭公園の写真

園内には、井の頭弁財天や、三鷹の森ジブリ美術館もあり、時間をたっぷり使って散策するのにうってつけの場所です。

カフェやレストランも充実しており、疲れたら休息するのにも事欠きません。

吉祥寺の井の頭公園の写真
施設名 井の頭恩賜公園
いのかしらおんしこうえん
Inokashira Park
住所(施設案内所) 東京都武蔵野市御殿山1-18-31
電話番号(施設案内所) 0422-47-6900
開園時間 24時間
閉園日 なし
入園料 無料(一部有料施設を除く)
ウェブサイト https://www.tokyo-park.or.jp/park/inokashira/index.html

吉祥寺で食事をするなら?:人気ドラマにも登場した『カヤシマ』

雑誌なら1冊、テレビ番組なら特集コーナーが作れてしまうほど、吉祥寺に集まる飲食店のバリエーションは豊富です。

グルメな人からも一目置かれる吉祥寺の飲食店は、個性豊か。

吉祥寺で暮らす地元住民たちの憩いの場所として、長年営業を続けている飲食店の1つが『カヤシマ』です。

『カヤシマ』の『ナポリタン』

同名漫画を原作とし、実写化もした『孤独のグルメ』に登場する『カヤシマ』は、1975年に創業した歴史ある店。

休日のランチタイムともなれば、行列必須の吉祥寺が誇る名店です。

『カヤシマ』の外観

『カヤシマ』の名物は、『孤独のグルメ』にも登場した、『ナポリタン』と『ハンバーグ』。

『ナポリタン』は、バターにケチャップ、少量のコショウで味を付けたシンプルなレシピです。

強火で具材とスパゲッティを炒めるため、ところどころについた焦げ目が香ばしさを加えます。

『カヤシマ』の『ナポリタン』

『ナポリタン』を注文する人の多くが、100円(税込み)を払って追加するというのが、同じく名物の『ハンバーグ』です。

ほかに『ハンバーグ弁当』もあり、サラダやご飯とセットでいただくこともできます。

『カヤシマ』の『ハンバーグ』

牛肉と豚肉の合いびき肉を使う『ハンバーグ』はなめらかな舌触りで、驚くほどやわらか。

成形後にフライパンで焼き目をつけ、オーブンで焼くこと20分、さらに追加で20分間蒸らし、時間をかけた作業により肉汁をたっぷり含んでいます。

『カヤシマ』の『ハンバーグ』

店名 カヤシマ
かやしま
Kayashima
住所 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-10-9 富澤ビル 1階
電話番号 0422-21-6461
営業時間 11:00~23:00(LO22:30)
※ランチタイム11:00~18:00
定休日 なし
※不定休あり
ウェブサイト http://kayashima.org/

吉祥寺で買うべきもの:ハイセンスな靴下と古着、さらにアルコールも楽しめる店『クツシタトサケ bobo』

独自のファッション文化が根付く吉祥寺。渋谷や原宿のような、ファッションに特化した特定のエリアこそないものの、センスが光るショップが吉祥寺エリアには点在しています。

吉祥寺駅の北口から一直線に伸びる『吉祥寺サンロード』に店を構える『クツシタトサケ bobo』は、知る人ぞ知る靴下のセレクトショップ。

店主が世界中から買い付けているほか、国内アーティストとコラボしたオリジナルのデザインなど、『クツシタトサケ bobo』で出会う靴下は、個性豊かです。

吉祥寺にあるクツシタトサケboboの写真

『クツシタトサケ bobo』の店内

日常使いしやすい、シンプルな中にもデザインにこだわった靴下もあれば、ファッション感度が高い、人目を引くデザインまで、あなた好みの1足が必ずや見つかるはず。

自分用にはもちろん、プレゼントにも最適なラインナップは、見ているだけでも高揚感が刺激されます。

吉祥寺にあるクツシタトサケboboの写真

『クツシタトサケ bobo』の靴下の一部

おもしろいのは、店舗内にバーが併設されているところ。店主やスタッフが作るアルコールはさまざまです。

多種多様な靴下のコーディネートを店主に相談するもよし、友人同士で会話に華を咲かせるもよし、買い物だけではない楽しみが『クツシタトサケ bobo』にはあります。

吉祥寺にあるクツシタトサケboboの写真

ショップの一角には、アメリカやヨーロッパの古着も置かれており、こちらも購入可能です。

靴下とともにトータルコーディネートが叶い、より一層店での滞在時間が楽しくなるというもの。特別な1足と1着を見つけてください。

吉祥寺にあるクツシタトサケboboの写真

『クツシタトサケ bobo』の古着の一部

店名 クツシタトサケ bobo
くつしたとさけ ぼぼ
kutushitatosake bobo
住所 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-12-5 共立ビル 2階
電話番号 0422-27-6717
営業時間 月~木・日曜日13:00〜21:00
金・土曜日13:00〜22:00
定休日 なし
※不定休あり
ウェブサイト https://www.instagram.com/kutushitatosake_bobo/

吉祥寺のナイトライフを満喫:クリエイティブな感性を刺激するバーとカラオケスナック

吉祥寺は夜になると街の雰囲気が一変。よりローカルに、よりディープに、吉祥寺に暮らす人たちのコミュニティにひたることができます。

有名なスポットでいうと『ハモニカ横丁』ですが、吉祥寺で暮らし、より街の魅力を知る人たちの口コミにフォーカス。吉祥寺の文化と雰囲気を探るのに、ぴったりなスポットがありました。

『HOME PLANET』:夜更けまで飲めるアーティスティックなバー

多面的な魅力を併せ持つ吉祥寺を体現しているのが、『HOME PLANET』。

開放的なテラス席を通って店内へ進むと、まるで秘密基地のような空間が広がっています。

『HOME PLANET』の店内

メスカルをはじめとした種類豊富なアルコールを片手に、友人と語り明かすもよし、羽釜で炊き上げるご飯や一品料理に舌鼓を打つもよし、誰もが同じ空間で思い思いの時間を過ごせるのが『HOME PLANET』です。

店内ではレコードやカセットテープが販売されており、中には自然食品も。さらに不定期でDJイベントも開催しており、『HOME PLANET』の魅力は多彩。

飲食店の枠にとらわれず、アートやミュージックへのエネルギーも感じられます。

『HOME PLANET』で提供するアルコールの一部

異分野とのコラボレーションを繰り返し、独自のカルチャーが生まれる『HOME PLANET』は、吉祥寺ならではの文化を発信するスポット。

興味の分野が異なる人同士が集まり、ここでしか得られない出会いが生まれます。

店名 HOME PLANET
ほーむぷらねっと
HOME PLANET
住所 ​東京都武蔵野市吉祥寺南町2-4-6 小原ビル 1階 
電話番号 0422-26-7677
営業時間 月~土曜日19:00~翌2:00(LO)
日曜日15:00~24:00(LO)
定休日 なし
※不定休あり
ウェブサイト https://www.instagram.com/homeplanet_super/

『おみごとスナック 御美娘』:世界中探しても見つからない唯一無二のカラオケスナック

日本はおろか世界を探しても、おそらく『おみごとスナック 御美娘』のような場所は見つからないはず。

それほどまでに店内の装飾からして、唯一無二の個性を放っています。

吉祥寺にあるおみごとスナック 御美娘の写真

『おみごとスナック 御美娘』の店内

ピンクを基調にした店内は、もはや異世界。店内に足を踏み入れた瞬間に、外の世界から隔離されたかのような錯覚すら覚えます。

人気イラストレーターの吉岡里奈氏が手掛けた壁画がまた、派手な店内と絶妙にマッチ。

カウンターには『おみごとスナック 御美娘』のオリジナルドリンクが書かれた貼り紙がずらりと並び、どこに目を向けてもお祭りのようなにぎやかさです。

吉祥寺にあるおみごとスナック 御美娘の写真

おみちゃんの愛称で親しまれる、店主の御美娘(おみこ)ママ

「過度な装飾の店が少なくなっている昨今、自分で珍スポットを作りたかった」

店内のデザインについてそう語るのは、店主でありキャンドルアーティストの御美娘(おみこ)ママ。

アートとエロティシズムを、ユニークかつポップに融合させた『おみごとスナック 御美娘』は、店のコンセプトも斬新です。

スナックは、カウンター越しにママと呼ばれる店主が接客し、客はカラオケを楽しむカラオケバーの1種。飲食代とは別に、テーブルチャージが発生する場合がほとんどです。

しかし『おみごとスナック 御美娘』では、テーブルチャージは0円。加えて、ドリンクも1杯500~600円(税込み)と良心的です。

吉祥寺にあるおみごとスナック 御美娘の写真

『おみごとスナック 御美娘』の個性的なドリンク

「自分自身、お金がない時期があって、コスパよく飲んでもらうためチャージは設けていません」

加えて、カラオケは1曲につき200円(税込み)と、明朗会計。

諸事情により紹介できませんが、おもしろいカラオケ採点システムが導入されているのも『おみごとスナック 御美娘』ならではです。

一体どんな採点システムなのかは、実際に『おみごとスナック 御美娘』を訪れて体験してほしいところ!

吉祥寺にあるおみごとスナック 御美娘の写真

『おみごとスナック 御美娘』の看板

常連客が集まれば、もはや店内はお祭り騒ぎ。『おみごとスナック 御美娘』が生み出す異空間に身を委ねてしまえば、吉祥寺の夜はあっという間に更けていきます。

店名 おみごとスナック 御美娘
おみごとすなっく おみこ
Omigoto Snack Bar Omiko
住所 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-22-9 柏栄第一ビル 103号室
電話番号 0422-27-1700
営業時間 21:00~翌2:00
定休日 なし
※不定休あり
ウェブサイト https://www.instagram.com/omigoto_snack/

吉祥寺までのアクセス:渋谷・新宿それぞれからの行き方

吉祥寺は、住みたい街ランキングの常連エリア。理由の1つにあげられるのが、都心部からのアクセスのよさです。

東京の主要都市である新宿、渋谷からは電車で1本。新宿からは10~15分、渋谷からは20~30分程度です。

新宿から電車で移動

新宿駅から吉祥寺駅まで向かう場合は、JR中央快速線もしくはJR中央・総武線に乗ります。

より乗車時間が短く済む路線は、JR中央快速線。平日は新宿駅から6駅、休日ダイヤで運行する土日・祝日は3駅で吉祥寺に到着します。

なお、電子発車標に『特急』『中央特快』『青梅特快』と表示されている電車は、吉祥寺駅に停車しないため注意が必要です。

JR中央・総武線は、JR中央快速線よりも停車駅が多く、乗車時間も長いことから、比較的電車内が空いている傾向にあります。

夕方以降のラッシュアワーに新宿駅から吉祥寺駅に向かう場合、時間に余裕があれば、JR中央・総武線の利用がおすすめです。

※写真はイメージ

渋谷から電車で移動

京王井の頭線の『吉祥寺行き』は、渋谷駅を始発駅とし、終着駅の吉祥寺駅までつなぐ路線。

渋谷駅から乗った場合、急行は約20分、各駅停車は約35分かかります。

ただし、同じ京王井の頭線で『富士見ヶ丘行き』は、吉祥寺駅には止まりません。

※写真はイメージ

※記事の情報は2025年6月時点のものです。