日本の国技でもある相撲。その力士が食べる料理全般を『ちゃんこ』といい、その中でも特に鍋料理が有名です。
各相撲部屋ごとに特色のあるちゃんこ鍋。引退後の力士が店を開くことも多く、両国駅の周辺には数多くのちゃんこ店が軒を連ねます。
広々とした店内は少人数から大人数グループまで対応
JR両国駅前にある『ちゃんこ霧島』は、陸奥一博氏が開業した店。
こちらの両国本店は地下１階、地上８階のビル全体が店舗です。毎日、多くの観光客が、名物のちゃんこ鍋を楽しみに訪れます。
陸奥親方こだわりの名物ちゃんこ鍋
『ちゃんこ鍋―霧島味―（２人前から注文可能）』（写真は２人前） １人前：３,５２０円（税込み）
ちゃんこ鍋は、相撲部屋ごとに味のこだわりがあるのが特徴。
店の名物である『ちゃんこ鍋―霧島味―』には、野菜に豚肉、鳥ミンチで作られたつくね、エビ、白身魚、ホタテ、タコ団子、油揚げ、豆腐、くずきりとさまざまな具材が。野菜はチンゲンサイ、ネギ、エノキ、シイタケを入れています。
ちゃんこ鍋にチンゲンサイが入っている店は珍しいのですが、これは陸奥氏が歯ごたえのある野菜を好んだためとか。
一般的に、ちゃんこ鍋はスープにも具材にも鶏肉が使われることが多くなっています。
それは豚や牛は４本足で立つのに対して、鶏は２本足で立ち、手を地面につけないため。手を地面につけたら負けの相撲界では、幸運を祈る意味でも鶏肉がよく使われていました。
しかし『ちゃんこ霧島』のちゃんこ鍋は、鶏ガラと豚骨の両方からとった出汁が使われています。陸奥氏の生まれ故郷である九州では、豚骨スープが一般的に使われていたためです。
また、スープの味付けで多いのは醤油か塩。しかし『ちゃんこ霧島』では醤油と味噌の合わせスープを採用しています。
運ばれてきた鍋は、火にかけて２０分ほど加熱。『ちゃんこ霧島』の名物である『ちゃんこ鍋―霧島味―』の完成です。具材に鶏肉が入っているので、しっかりと加熱しましょう。
『ちゃんこ霧島』の鍋の特徴は、合わせスープの濃厚な味わい。煮込むことで鶏肉や魚介からもうまみが出て、具材一つひとつにしっかりと風味が染み込みます。
完成したら、とんすい（取っ手付きの小鉢）に取り分けていただきましょう。基本のセットでもボリュームたっぷりですが、追加の具材を注文することも可能です。
締めはちゃんぽん麺で！濃厚スープを楽しもう
具材をある程度食べ終わったら、ちゃんこ鍋の締めくくりです。
使うのは、長崎名物の麺料理、ちゃんぽんに使われる麺。一般的なラーメンの麺よりも太くコシがあることが特徴です。
鍋のスープが減ってしまっている場合は、店員に伝えればスープを足してもらえます。
『〆のちゃんぽん麺（煮玉子付き）』 ７７０円（税込み）
ちゃんぽん麺に付いてくる煮玉子は一旦よけて、まずは麺だけを投入。
麺はすでに茹でられているので、鍋で２～３分程度加熱をすれば食べることができます。
もっちりとしたちゃんぽん麺は、食べごたえも十分。鍋の具材のエキスが溶け込んでさらに濃厚になったスープと一緒に食べると、まるで名店のラーメンのようです！
SNS映えしそうなユニークな名物料理も
ちゃんこ鍋だけでなく、１品料理も充実している『ちゃんこ霧島』。
こちらは観光客にも人気の『ちゃんこおにぎり』です。
『ちゃんこおにぎり』 １,２８０円（税込み）
土俵を模した巨大なおにぎりは、写真映えも抜群。ご飯には、鮭が混ぜ込まれています。
使われているお米の量は、２～３人前はある２合分！
海苔を１枚手にとり、一緒についてくるイクラをのせて、巻いていただきましょう。
ボリュームたっぷり、かつ豪華なおにぎりです。
駅からのアクセスもよく、相撲の街である両国らしい雰囲気を楽しめる『ちゃんこ霧島』。
両国観光の際にはぜひ、『ちゃんこ霧島』の名物ちゃんこ料理の数々を楽しんでみてはいかがでしょうか。
店舗情報
| 店名 | ちゃんこ霧島 両国本店 ちゃんこきりしま りょうごくほんてん Chanko Kirishima Ryougoku honten |
|---|---|
| 住所 | 東京都墨田区両国2-13-7
|
| アクセス |
両国駅西口から徒歩1分
両国駅A5出口から徒歩6分
|
| 電話番号 | 03-3634-0075 |
| 予約 | 可 ※電話、公式ウェブサイト、食べログ、ホットペッパーグルメから予約可能 |
| 支払い方法 |
|
| サービス料・席料 | なし |
| 営業時間 | 11:30〜15:00（LO14:00）、17:00～22:00（LO21:00） |
| 定休日 | 月曜日 ※6月・7月・8月のみ、月・火曜日定休 ※大相撲東京場所期間中は休まず営業 |
| 席数 | 320席 ※テーブル92席、座敷40席、掘りごたつ98席 |
| 喫煙・禁煙 | 全席禁煙 |
| ウェブサイト | https://c-kirishima.com/index.html |
| その他 |
|
※メニューの内容や料金、店舗情報などは2025年5月時点のものです。
