高層ビルが立ち並ぶオフィス街と、庶民的な飲食店が共存するユニークなエリアである新橋。
毎夜のごとく仕事終わりのビジネスパーソンで賑わう光景は、新橋の名物です。
新橋駅から地下通路で直結の新橋駅前ビルは、1966年に建てられ、当時のノスタルジックな雰囲気を今も残す、新橋らしいディープなスポット。
地下1階から地上2階まで小料理店やバーなど個性豊かな飲食店が建ち並びます。
新橋駅前ビルで注目したい店が、1階にある『豚屋 鳥山』。看板メニューのポークステーキを中心に、豚肉料理メインの定食を味わうことができ、夜は安価に酒やつまみが楽しめます。

『豚屋 鳥山』は、厚切ポークステーキの専門店として全国展開する人気チェーン『マロリーポークステーキ』の新業態店です。東京では新橋のほかに、自由が丘にも店舗展開しています。
『マロリーポークステーキ』のスタッフが賄いのポークステーキの味付けを独自に改良したところ、ご飯に合うおいしい逸品ができあがったそう。
スタッフ以外にも味わってほしいという思いから、『豚屋 鳥山』でメニュー化され、今では看板メニューとして親しまれています。

稀少なブランド豚『TOKYO X』の極厚ステーキ
『マロリーポークステーキ』は、『漫画のように巨大な豚肉の塊』がコンセプトの店です。
厳選した豚の肩ロース肉を使用し、66℃前後の温度で約4時間かけて真空低温調理を行うことで、極厚でありながらやわらかくジューシーな食感を実現しています。
『豚屋 鳥山』では、『マロリーポークステーキ』で提供しているのと同じステーキに、ご飯と味噌汁を付けて『豚定食』として展開。
ご飯は五ツ星お米マイスターが厳選した山形産のブランド米を使用しています。

『豚定食』は、基本的に世界的な品評会で三ツ星を受賞したカナダ産『大麦仕上げ三元豚』を使用しています。
スタンダードメニューでも十分に満足できる味わいですが、より特別なひと皿を求めるなら、ブランド豚『TOKYO X』を使った、1日15食限定の『豚定食』をぜひ味わってみてください。
『TOKYO X』は、限られた畜産業者だけが扱える、生産量の少ない最高峰のブランド豚です。
『豚屋 鳥山』では、『TOKYO X』を贅沢に300g使用。極厚にカットし、事前に低温調理で芯まで熱を通したら、オーダーごとに表面を香ばしく焼き上げます。

『豚定食』の味付けは、全部で3種類。店の一番人気は、ウスターソースとケチャップをベースにした『トンテキ』です。
ほかに、醤油とすりおろしたタマネギに風味豊かなショウガを合わせた『生姜焼き』と、コク深い赤味噌をベースにした『味噌焼き』があり、お好みで選べます。
どの味付けにするか迷って選べない人には、すべての味付けを一気に味わえる『合盛定食 三色』もおすすめです。

『トンテキ』は、熱々の鉄板に特製ダレを注ぐと、弾けるような音を立てながらおいしそうな香りが一気に広がります。
弾けるような音とともに食欲をかき立てられ、心が躍ります。

『豚定食 TOKYO X』ランチ:2,300円(税込み)/ディナー:3,900円(税込み)
つややかで黄金色に輝く肉は、箸で持ち上げるのも苦労するほどの重量。
ひと口噛めば、表面はクリスピーで中は驚くほどやわらかい食感です。きめ細かい肉繊維から上質な脂の甘みと肉汁があふれ出し、思わず目を見開いてしまいます。
上品な香りも魅力。さらに添えられたニンニクのコンフィとチップが風味を豊かにし、濃厚なタレとも相まって、箸が止まらなくなります。

食べごたえ抜群のジューシーな『豚から定食』も人気!
『豚屋 鳥山』の定食は、『豚定食』だけではありません。
ほかではあまり見かけない『豚から定食』も人気です。

『豚から定食』 890円(税込み)
『豚から』とは、鶏の唐揚げの豚肉バージョンのことをいいます。
『豚屋 鳥山』では豚の腕肉を使用。
叩いて伸ばすことで肉自体をやわらかく仕上げ、最後にザクザクの食感になるように衣をつけて揚げています。

ニンニク醤油の味がついているので、そのまま食べても濃厚ですが、添えられたマヨネーズや黒酢を使用した甘酢タレをつけると味の変化も楽しめます。
定食はほかにも、豚骨ベースの豚肉入り味噌汁『豚汁定食』、臭みのない豚のレバーを野菜と炒めた日本式中華の定番『レバニラ定食』、350gの野菜と肉を風味よく炒めた『肉野菜炒め定食』と、豚肉を使ったメニューが豊富。
正午前後のランチタイムには、近隣のビジネスパーソンが行列をつくるほどの人気ぶりです。

リーズナブルでユニークな『せんべろセット』で運試し!
『豚屋 鳥山』は、気軽な酒場としても楽しめます。
Umami bites編集部のおすすめは、15時から楽しめる『せんべろセット』です。
『せんべろ』とは、千円(せんえん)で酔っ払い(ベロベロ)になれるほど酒とつまみがリーズナブルに楽しめる、という意味のスラング。
『豚屋 鳥山』の『せんべろセット』は、日本の伝統的なサイコロゲーム『チンチロリン』というスタイルを取り入れています。
1,100円の1セットを注文すると、酒やおつまみと交換できるコインが3枚と、お通しが1品提供されます。
『豚屋 鳥山』の酒は一番安くて550円。最も安い酒がコイン1枚と交換できるので、すでにこの時点でお得です。

『チンチロンリン』の器とサイコロ(奥)、酒やおつまみを交換するコイン(手前)
『チンチロリン』のやり方ですが、まず器の中で3つのサイコロを同時に振ります。
出る目によって追加でもらえるコインの枚数が決まり、すべてのサイコロが同じ目ならコイン3枚、4・5・6の目がそろったらコイン2枚、1ペアならコイン1枚のサービスです。
3つの数字がバラバラの場合と、サイコロが器から飛び出した場合は、追加のコインは無しとなります。
コインで交換できるおつまみは20種類以上あり、『ムール貝の唐揚げ』(1コイン交換、通常440円)、『えびフリット』(2コイン交換、通常660円)、『とろとろ鶏レバー』(2コイン交換、通常660円)などバラエティ豊か。

(左上)『とろとろ鶏レバー』(中央)『ムール貝の唐揚げ』(右上)『えびフリット』
酒もビールやチューハイなど多彩にそろいますが、時には稀少な銘酒が登場することも。日本酒の欄もチェックしてみてください。

『せんべろセット』一例
『せんべろ』に代表されるリーズナブルな店では、1つの店舗に長居せずサッと食べ飲みし、店同士をハシゴしてそれぞれの店の料理や雰囲気を酒とともに楽しむ、ローカルならではの過ごし方があります。
そのため『豚屋 鳥山』では、混雑時に『せんべろセット』1セットにつき30〜45分の時間制限を設ける場合も。
ボリューミーな定食だけでなく、ローカルと同じように酒とつまみを楽しめる『豚屋 鳥山』で、ぜひ日本の食文化を体験してみてください。
店舗情報
店名 | 豚屋 鳥山 ぶたや とりやま Butaya Toriyama |
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住所 | 東京都港区新橋2-20-15 新橋駅前ビル1号館 1階
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アクセス |
新橋駅汐留口からすぐ
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電話番号 | 03-6274-6565 |
予約 | 不可 |
支払い方法 |
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サービス料・席料 | なし |
営業時間 | 月~金曜日11:00~23:00(LO22:30) 土日・祝日11:00~21:00(LO20:30) ※平日のせんべろは15:00~23:00(LO22:30)、土日・祝日は終日提供 |
定休日 | なし ※不定休あり |
席数 | カウンター14席 |
喫煙・禁煙 | 全席禁煙 |
ウェブサイト | https://www.instagram.com/butaya_toriyama |
その他 |
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※メニューの内容や料金、店舗情報などは2025年6月時点のものです。