鎌倉にある長谷寺は、1年を通じ『花の寺』として親しまれる人気観光スポットです。
周辺には歴史のある寺社や、魅力的な飲食店が多数あるエリアなので、併せて巡ることをおすすめします。
自然あふれる長谷寺で心身ともにリフレッシュ
長谷寺に到着すると、赤い提灯に大きく『長谷寺』と書かれた山門が、訪れる人を出迎えます。
受付は山門の横にあるので、まずは拝観料を支払いましょう。

山門
山門をくぐると目に入るのは、下境内と呼ばれるエリアです。コイが泳ぐ池と美しい日本庭園が登場します。
四季によってさまざまな顔を見せるのが、長谷寺の大きな魅力。敷地内をゆっくり散歩するだけでも楽しめる場所です。

本堂は少し階段を登った高台にあります。
登っていると、緑色に美しく苔むした石垣や斜面を楽しむことができます。

本堂に向かう途中にある『良縁地蔵』は注目のフォトスポット!
境内に3か所あり、全部見つけてお参りするとご利益があるとして、近年人気が高まっています。

『良縁地蔵』
本堂へと向かう階段の中腹には、子孫繁栄を願う地蔵堂が。
周辺のお地蔵様たちは願いをこめて奉納されたもの。どれもがフォトスポットとして人気です。

階段を登りきると現れるのは、観音堂と呼ばれている本堂。
長谷寺は創建されたのが8世紀と、歴史がとても古い寺です。しかし、本堂の建物は過去の震災等で何度も被災し、そのたびに再建されたといわれています。
現在の本堂は、1986年に建て替えられたものです。

本堂
御本尊は十一面観音菩薩像(じゅういちめんかんのんぼさつぞう)。
高さが9メートルある観音様は、木造物では日本最大級とされています。
お賽銭を入れた後は、静かに手を合わせてお祈りをしましょう。

十一面観音菩薩像 ※本来は撮影禁止
観音堂の隣には阿弥陀堂が。
鎌倉幕府の初代将軍の源頼朝が厄除け祈願に造立したという経緯から、厄除け阿弥陀ともいわれています。

阿弥陀堂
阿弥陀堂の中には椅子があるので、ゆっくりと仏像を鑑賞することが可能です。
お堂の中にある阿弥陀様は、実はもともとは長谷寺のものではありませんでした。
近隣にかつて存在した別の寺のものとして作られた阿弥陀様だったことが、分かっています。

下境内には弁天様を祀った『弁天窟』が。ひんやり涼しい洞窟内には弁財天と、それに付き従う十六童子(じゅうろくどうし)が彫られています。
出口に向かうには腰をかがめて狭い洞窟を通る必要があるため、少しドキドキするかもしれません。
日本人客のみならず、外国人観光客にも人気のスポットです。

『弁天窟』
『弁天窟』を出たところにある池では、水で清めた祈願札を奉納することができます。

祈願札に書かれているのは、商売繁盛、家内安全から授け子宝、病気平癒などさまざまな願い事。
奉納料を収めて叶えたい願いの書かれた御札を手に取り、裏に名前と年齢を記入しましょう。

祈願札 300円
祈願札は、そばに用意された小さな竹籠に入れ、水で清めて奉納しましょう。

長谷寺では、お教や仏様の姿を書き写す『写経・写仏体験』ができます。
体験できるのは、9~13時まで。下境内にある木造の建物を訪れ、1枚1,200円の用紙を購入すれば誰でも体験可能です。
硯(すずり)と筆だけでなく、筆ペンやボールペンなどの道具がそろっているのもポイント。誰でも気軽に挑戦することができますよ。
一文字一文字お教を書き写していく作業は、心が落ち着いていくこと間違いなし!

写経会場の建物の庭は、美しい枯山水の日本庭園です。
鎌倉では枯山水の庭園があまりないということもあり、人気のスポット。
心を落ち着かせるために、のんびり眺めるのをおすすめします。

本堂の裏手にあるのが、眺望散策路です。
アップダウンのある散策路を歩くと、天気のよい日には、由比ヶ浜の海岸と街並みが見渡せる絶景ポイントです。
この眺望散策路には40種以上、約2500株のアジサイが植えられています。
毎年6月前後に見ることができる、一面にアジサイが咲いた光景は圧巻ですよ!

眺望散策路
参拝記念に買いたいお守りは、種類が豊富。
かわいらしいイチゴの形をした『願叶守(かなうまもり)』は注目です。

『願叶守』 700円
長谷寺で古くから人気のお守りなのが、『みがわり鈴』。
焼き物でできた土鈴になっていて、ふりかかる厄災を代わりに引き受けてくれるといわれています。
さまざまな色のものがあるので、好みの『みがわり鈴』を探してみてください!

『みがわり鈴』 1,000円
御朱印は、本堂の観音様の参拝記念としていただくものです。
ほかに刺繍のものや、切り絵の御朱印など何種類か用意されています。
1、4、5、6月は御朱印帳に直書きはできず、事前に紙に書き置きした紙朱印だけとなるので注意しましょう。

御朱印 500円
御札やお守り以外のお土産が欲しいと思ったら、受付の横にあるグッズショップ『なごみショップ』へ。
笑顔の『なごみ地蔵』のグッズを中心に、素敵な長谷寺土産がそろいますよ。
隣にはコーヒーやソフトクリームを楽しめる『てらやカフェ』もあり、小休憩も可能。

『なごみショップ』
また、上境内エリアにあるお食事処『海光庵』は眺望がよく、鎌倉の風景とともに食事を楽しめます。

『海光庵』
境内をゆっくり散策したり、食事をしたり、写経を楽しんだりと、コンパクトな敷地ながらさまざまな楽しみ方ができる長谷寺。
一度訪れただけではもったいない!季節ごとに、何度も訪れたくなる場所です。
寺社情報
名前 | 長谷寺 はせでら Hase Temple |
---|---|
住所 | 神奈川県鎌倉市長谷 3-11-2
|
アクセス |
長谷駅出口から徒歩5分
|
電話番号 | 0467-22-6300 |
参拝可能時間 | 1~3月/8:00~16:30(閉山17:00) 4~6月/8:00~17:00(閉山17:30) 7~12月/8:00~16:30(閉山17:00) |
授与品 | 8:00~16:30 |
御朱印 | 8:00~16:00 |
おみくじ | 8:00~16:30 |
拝観料 | 大人/400円 小学生/200円 ※『鎌倉市福寿手帳持参』の場合200円 |
ウェブサイト | https://www.hasedera.jp/ |
その他 |
|
※記事中の情報は2024年11月時点のものです。