御茶ノ水駅や秋葉原駅から歩いて行ける場所にある神田明神(神田神社)は、「江戸の守り神」とも呼ばれる歴史のある神社です。
神田、日本橋、秋葉原をはじめとした多くの地域の神様、つまり氏神様であり、歴史の長さを物語っています。また、それほどご利益があるということの証し。
神田明神では、商売繁盛、縁結び、除災厄除とさまざまなご利益を授かることができます。
神田明神の御神殿
神田明神はアニメとのコラボでも有名
神田明神は、伝統と革新を融合させた、新しい取り組みを積極的に行うことでも知られています。
特に有名なのは、アニメ化やゲーム化もされた『ラブライブ!』シリーズとのコラボ。
神田明神は、『ラブライブ!』の劇中に何度も登場しており、過去には、同作とコラボしたお守りや絵馬を作成したこともありました。
『ラブライブ!』シリーズの作中にも登場する『男坂』
コラボしたお守りや絵馬の頒布が終わった後も、神田明神は『ラブライブ!』の聖地として人気のため、多くのファンが参拝に訪れます。
『ラブライブ!』のファンの間では、同作に関連するイベント前に、神田明神を参拝するのが定番のコースになっているのだそう。
神田明神ではほかにも、ほかのアニメ作品や伝統芸能などさまざまなカルチャーとコラボをしている
『神田明神ホール』を有する複合施設『EDOCCO』
神田明神の新しい取り組みは、別の場所からも感じられます。
ガラス張りのモダンな建物である『EDOCCO』は、伝統文化の継承と、新しい日本文化の発信を目的に建設されました。
『EDOCCO』内部には、ライブイベントが開催される『神田明神ホール』や、お土産が購入できる『EDOCCO SHOP』などが入っています。
『EDOCCO』外観
1階の『EDOCCO SHOP』で取り扱っているのは、神田明神ならではのオリジナルグッズや土産物などさまざま。
参拝後には、『EDOCCO SHOP』に立ち寄って、思い出の品を購入するのもおすすめです。
『EDOCCO SHOP』
1階には『EDOCCO SHOP』以外に、飲食店の『EDOCCO CAFE』も。
昼間はランチセットとスイーツを食べることができ、18時以降には日本酒とおでんが楽しめます。
『縁結び』と『おむすび』の言葉をかけたお弁当『江戸むすび-結-』があり、縁結びのご利益もある、神田明神ならではです。
『江戸むすび-結-(大サイズ)』 500円(税込)
ほかにも、ユニークな商品が目白押し!
ひときわ目立つ場所に陳列されている『神社声援(ジンジャエール)』は、すりおろしたショウガを使用した、ジンジャーエール。
日本で神社は『じんじゃ』と読み、声援を『エール』ともいうことから、発案されたドリンクです。
1本から購入できるほか、3本セットと8本セットの用意もあり、贈答品としても人気があります。
『神社声援』
参拝の証にいただける御朱印用の冊子『御朱印帳』も、神田明神では種類豊富に用意してあります。
お土産にもぴったりな、お菓子もあり、どれを選ぶかで迷ってしまうほどです。
お守りや御朱印をいただくのは参拝後に!
『EDOCCO』では、お守りや御朱印をいただけます。一般的に、参拝後にいただくのがマナーなので、順番に気を付けましょう。
神田明神でいただけるお守りやお札は、仕事・勝負運、健康運、厄除け、交通安全など、50種以上。
『EDOCCO』の1階以外に、隨神門(ずいしんもん)をくぐって右手にある祭務所でもいただけます。
御朱印をいただくには、初穂料として500円を納めましょう。
神田明神では、御神殿がプリントされたクリアファイルに、御朱印を記した紙を入れて手渡してくれます。
御朱印 500円
神田明神は何時から参拝ができるのか?
神田明神は24時間、境内に入ることができ、参拝も可能です。
祀っている神様は、だいこく様とも呼ばれる大己貴命(おおなむちのみこと)と、えびす様の名で知られる少彦名命(すくなひこなのみこと)。そして、実在した平将門命(たいらのまさかどのみこ)です。
大己貴命(おおなむちのみこと)
だいこく様は縁結び、えびす様は商売繁昌のご利益があるといわれています。
除災厄除の神様として祀られている平将門命は、あらゆる勝負運のご利益も得られることで有名です。
『隨神門』には、だいこく様をモチーフにした彫刻のほか、平将門公に由来する『繋馬』の彫刻も飾られている
また、御神殿を囲むように祀られているのは、末社と呼ばれる小さな社。
神田明神が祀っている、だいこく様、えびす様、平将門命や、神社に縁があることから祀られています。
神田明神を訪れた際には、参拝してみてはいかがでしょうか。
参拝者と縁があれば、末社の神様も素敵なご利益をもたらしてくれるかもしれません。
神田明神の末社の1つである末廣稲荷神社
神田明神の神馬・あかりちゃんは子どもたちにも大人気
神田明神には、神馬(しんめ・じんめ)のあかりちゃんがいます。
神馬とは、神様が乗るための馬として神社に奉納された馬のこと。あかりちゃんは、神馬として神事に参加することもあります。
神馬のあかりちゃん
普段は、御神殿を正面にして左側にある、厩舎で過ごしているあかりちゃんは、参拝者にも大人気。
愛らしい風貌で、訪れる人に癒しを届けています。
東京の守り神としての神田明神
神田明神が、「江戸総鎮守」つまり「江戸の守り神」と呼ばれるようになったのには、江戸幕府を開いた徳川家康が深く関係しています。
時は、日本が『江戸時代』と呼ばれる時代を迎える前のこと。徳川家康は、関ヶ原の戦いの戦勝を祈祷しに神田明神を参拝しました。
その後、勝利をおさめ、天下統一を果たした徳川家康は、神田明神を崇拝するようなったといいます。
神田明神は、江戸幕府が開かれた後、現在の東京にあたる江戸をあらゆる災厄から守る役割も担うように。
現在の神田明神は、江戸城から見て北東側の『表鬼門(おもてきもん)』にあたる場所に位置します。
江戸幕府はもちろん、当時の江戸庶民にいたるまで、多くの尊敬の念を集めました。
神田明神での参拝は、御社殿前で会釈をした後、お賽銭を入れ、2回頭を下げた後に2回拍手、最後に再度会釈がルール
長い年月を経た現在も、神田明神が人々の心のよりどころになっていることは変わりません。
年始には、近隣住民や会社員が、企業の発展や仕事運の祈願を行うため、参拝の列をなします。
また、その時代ごとの新しい文化を取り入れていく神田明神の革新的な姿勢も、大きく関係していることは間違いありません。
寺社情報
名前 | 神田明神 かんだみょうじん Kanda Myoujin |
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住所 | 東京都千代田区外神田2-16-2
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アクセス |
末広町駅3番出口から徒歩4分
御茶ノ水駅聖橋口から徒歩6分 御茶ノ水駅1番出口から徒歩6分 秋葉原駅電気街口から徒歩9分 |
電話番号 | 03-3254-0753 |
参拝可能時間 | 24時間 |
授与品 | 17:00まで |
御朱印 | 17:00まで |
おみくじ | 17:00まで |
拝観料 | 無料 |
ウェブサイト | https://www.kandamyoujin.or.jp/ |
その他 |
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