浅草神社を知らないなんてもったいない! 350年前の歴史が今も残る日本の重要文化財

浅草神社の写真

日本の中でもトップクラスの人気観光地、浅草。

全長約250mの参道には多くの店が連なっており、奥には有名な浅草寺が。その本堂の右隣に浅草神社はあります。

浅草神社の外観

350年前の歴史が今も残る日本の重要文化財

浅草神社に到着したらまず、鳥居の前で一礼をしてから境内に入ります。

続いて、手水舎(ちょうずしゃ・ちょうずや)で手を洗い、口もゆすぎ、身を清めましょう。

手水舎

清め終わったら、社殿へ。参拝は社殿の前で二礼二拍手一礼の作法で行います。

最初に深いお辞儀を二回した後、二回拍手を。最後にもう一度、お辞儀をするのが浅草神社での参拝方法です。

参拝の様子

1649年、江戸幕府の第3代将軍徳川家光によって建立された、浅草神社の社殿。

かつて東京の街は戦争や関東大震災などで大きな被害を受けましたが、幸いにも浅草神社は影響が少なかったため、建立から350年以上経った現在も、ほぼ当時のままの姿で残っています。

そのため、歴史的な価値があるとして、国の重要文化財に指定されている建物です。

浅草神社の社殿

浅草神社の社殿

社殿を見る際に、特に注目してほしいのが外壁に描かれた霊獣。

とてもカラフルで、ついつい見惚れてしまうような美しさがあります。

社殿の外観

描かれている霊獣は、中国の古代思想である四神の鳳凰(ほうおう)、麒麟(きりん)、飛龍(ひりゅう)など、ほとんどが架空の動物です。

どの霊獣も平和の象徴であり、人々の幸福を願う存在でもあります。

社殿の外観

飛竜(左)、麒麟(右)

恋愛成就のご利益も!かわいらしい夫婦狛犬

一般的に多くの神社では、外部からの厄災を退ける目的で、一対の狛犬を参道を挟み向き合って置かれています。

しかし、浅草神社にはほかの神社にはない、珍しい姿の狛犬が!なんと、一対の狛犬が体をぴったりと寄せ合っています。

夫婦狛犬

『夫婦狛犬』

『夫婦狛犬』と呼び名が付いたこの狛犬は、江戸時代の初期に作られた歴史のあるもの。

恋愛成就、良縁や夫婦仲にご利益があるとされているため、尻尾がハートの形になっているのが特徴です。

正面だけを見て満足せずに、『夫婦狛犬』の後ろ姿もしっかり確認してくださいね!

 
夫婦狛犬

選べる浅草神社の御朱印とお守り

参拝が終わったら、御朱印をいただきましょう。

1年を通していただける御朱印は、『浅草神社』『恵比須様』『被官稲荷神社』(ひかんいなりじんじゃ)の3種類。

お正月やお祭りなどの時期に合わせた限定デザインの御朱印もあるので、訪れるたびに何度もいただきたくなりますね!

御朱印

御朱印 500円

浅草神社では、御朱印を御朱印帳に記載していただく方式です。

すでに御朱印帳を持っている場合は、忘れずに持参して参拝しましょう。

まだ御朱印帳を持っていない人は、窓口で浅草神社オリジナルのご朱印帳をいただけます。

江戸小紋(えどこもん)という、日本の伝統的な柄をした御朱印帳です。ピンク、紺、緑の3色から好きな色を選べます。

御朱印帳

ご朱印帳(江戸小紋柄) 1,000円

浅草神社でいただけるお守りの中で、ひときわ目を引くのが、『神社参拝の証』と『大丈夫守』の2つです。

『神社参拝の証』は、本のように開くと、浅草神社のお神輿に見立てた紙細工が立体的に飛び出します。

いただいたら自宅などに飾って楽しみましょう。

参拝の証

『神社参拝の証』 1,000円

『大丈夫守』は、かわいらしい小さめのサイズで縦4.5cm、横2.5cmほどです。

真ん中に「大丈夫」と書かれているこのお守りは、災難除けと身体守護のご利益があるとのこと。

お守りには「神様のお力により、あらゆる悩みや心配がなくなり、心安らかに過ごせますように」という思いがこめられています。

神様が近くで「大丈夫」と見守ってくれているような気持になれそうですね。

お守りの写真

『大丈夫守』 550円

自分で運を釣る!?ユニークなおみくじとキツネの絵馬

浅草神社には、『鯛みくじ』というおみくじがあります。

これは、浅草神社の神様が漁をしていたことが由来となって、作られたおみくじ。

用意されている小さな釣り竿で、おみくじを背負った鯛を自分で釣り上げます。

お守りの写真

『鯛みくじ』 300円

願いを書く絵馬は、いちょうの葉を象った特徴的な形で、表面にはキツネが描かれています。

ほっこりするデザインで、写真に収めたくなりますね。

絵馬の写真

キツネの絵馬 800円

被官稲荷神社と数々の石碑

浅草神社の社殿の右奥には、浅草神社の末社である被官稲荷神社があります。

ご利益があるとされる就職や出世をお願いしに来る人だけでなく、着物をレンタルし神社の前で浅草観光の記念写真を撮る人の姿も。

また、境内のあちこちには、お稲荷様という豊作の神様の御遣い(おつかい)であるキツネの像があります。

中には親子のキツネ像もあるので、参拝の際には探してみてください!

被官稲荷神社のキツネ

被官稲荷神社のキツネ

ほかにも境内には歌舞伎役者や小説家に関する石碑がありますが、観光客の注目の的なのが『こち亀石碑』。

『こち亀』とは、1億冊以上の累計発行部数を誇る日本を代表する漫画、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』のこと。

石碑には主人公である両津勘吉の姿と、「友情はいつも宝物」という文字が刻まれています。

作品のファンだけではなく、幅広い世代の観光客に愛されているスポットです。

こち亀石碑

『こち亀石碑』

見どころが多くある浅草神社。

浅草を訪れことがある人でも、浅草寺には行ったことがあっても、その隣にある浅草神社を知らずに帰ってしまう人も中にはいるでしょう。

それはとてももったいないこと!浅草を訪れたなら、立ち寄り必須のスポットです。

キツネの置物

寺社情報

名前 浅草神社
あさくさじんじゃ
Asakusa Shrine
住所 東京都台東区浅草2-3-1
アクセス 浅草駅北改札口から徒歩5分
  • 都営地下鉄浅草線(A18)
  • 東京メトロ銀座線(G19)
  • 東武スカイツリーライン(TS01)

浅草駅A1出口から徒歩12分
  • つくばエクスプレス(TX03)
電話番号 03-3844-1575
参拝可能時間 24時間
授与品 9:00~16:00(時期によって変動あり)
御朱印 9:00~16:00(時期によって変動あり)
おみくじ 9:00~16:00(時期によって変動あり)
拝観料 無料
ウェブサイト https://www.asakusajinja.jp/
その他
  • 日本語対応の看板あり。日本語・英語対応のおみくじあり
  • バリアフリー化エリアあり
  • トイレなし
  • スーツケースの持ち込み可
  • 一部撮影禁止エリアあり
  • 土足禁止エリアあり

※記事中の情報は2024年8月時点のものです。