訪日旅行の目的にグルメを挙げる人は多くいます。ラーメン、寿司、和牛など、日本ならではの料理は世界中のフーディーを魅了しています。
しかし実は、ドリンクも日本旅行において見逃せない存在です。
季節ごとに変わるお茶やジュース、自動販売機で買えるユニークな飲み物、ご当地フルーツを使った地元限定のドリンク、そして繊細な香りが広がる日本酒や焼酎まで。ドリンクにも、その土地の文化や暮らしがぎゅっと詰まっています。
日本には、気軽に立ち寄れる場所で魅力的なドリンクがたくさん手に入ります。
コンビニや自動販売機はもちろん、スーパーマーケットや百貨店には地域限定や高品質な飲み物も豊富。
さらに、酒専門店や道の駅ではご当地ドリンクとの出会いも待っています。
コンビニ

※コンビニのイメージ
日本のコンビニは、旅行中に重宝する便利なスポットです。全国に数多く展開されており、ほとんどの店舗が24時間営業。夜遅くにホテルに戻った際や、朝早い移動の前でも、いつでも気軽に買い物ができます。
ドリンクの種類も豊富で、ソフトドリンク、ビールやチューハイ、日本酒、梅酒、ハイボールまで充実。ミニサイズの用意もあり、初めて試すにはぴったりのサイズ感です。
また、地域限定や店舗限定のドリンクが並ぶこともあるので、旅先ごとのここだけの味を探す楽しみもあります。
コンビニにまつわるQ&A
Q:エコバッグは利用できますか?
A:日本のコンビニではレジ袋が有料のため、エコバッグの持参が推奨されています。環境に配慮したスタイルとして歓迎されており、旅行中のちょっとした買い物にも便利です。バッグがない場合は、レジ袋を1枚3~5円(税込み)程度で購入できます。
Q:クレジットカードや電子マネーは使えますか?
A:ほとんどのコンビニで使用できます。VisaやMastercard、交通系ICカード(Suica・ICOCAなど)、QRコード決済などが利用可能です。
Q:店の外で飲酒しても大丈夫ですか?
A:基本的には控えましょう。日本では公共の場での飲酒はマナー違反とされることがあります。また、条例により路上での飲酒が禁止されているエリアもあるため、ホテルや宿泊施設、自室でゆっくり楽しむのがおすすめです。
自動販売機

※日本の自動販売機のイメージ
日本の街を歩いていると、あらゆる場所で見かける自動販売機。
住宅街の角、公園、駅のホーム、観光地まで、どこにでもあるこの存在は、ドリンク版の街角のコンビニのような存在です。
多くの自販機では、冷たいものと温かいもの、両方のドリンクを1台で扱っているのが特徴。
夏には冷えたスポーツドリンクやお茶、冬にはホットコーヒーやおしるこ、甘酒などの季節に合わせたメニューが登場し、その時期ならではの味を楽しめます。
定番ラインナップは、ミネラルウォーター、緑茶、スポーツドリンク、缶コーヒーなど。
ブランドや種類も豊富で、ちょっとした飲み比べも旅の楽しみに。日本ならではのラインナップを見つけたら、ぜひ試してみてくださいね。
自動販売機にまつわるQ&A
Q:自動販売機でクレジットカードやスマホ決済は使えますか?
A:多くは現金が主流です。また、交通系ICカード(Suica・ICOCAなど)や、QRコード決済が使える機種も増えています。
Q:ホットとコールドの見分け方は?
A:ドリンクの下にあるランプの色で判断できます。ホットは赤色、コールドは青色が使われている場合がほとんどです。ほかに、日本語表記の『温』と『冷』も目印になります。
Q:ゴミはどこに捨てればいいですか?
A:多くの自動販売機にはすぐ横に専用のリサイクル用ゴミ箱が設置されています。空き缶やペットボトルは、そこに入れましょう。
スーパーマーケット

※日本のスーパーマーケットのイメージ
旅先のスーパーマーケットは、その土地の暮らしを肌身で感じられる場所です。
日本のスーパーマーケットには、お茶や炭酸飲料、ジュースにアルコールまで、多彩なドリンクが手頃な価格でそろっています。
コンビニよりもサイズや種類が豊富で、家族用の大容量パックや飲み比べセットなども見つかるかもしれません。
特に注目したいのが、地域限定のご当地ドリンクや季節のフルーツを使ったジュース類です。
観光地から少し離れたスーパーに立ち寄ると、意外なローカルブランドに出会えることもあります。
さらに、ミネラルウォーターやスポーツドリンクなどの定番商品は、旅行中の水分補給にもぴったり。
買い物ついでに立ち寄って、お土産にもできる飲み物を探してみるのも、スーパーマーケットの楽しみ方です。
日本の日常に少しだけ触れられる、そんな体験が待っています。
スーパーマーケットにまつわるQ&A
Q:支払い方法は?外国のクレジットカードも使えますか?
A:多くのスーパーでは、現金のほかVISAやMastercardなどのクレジットカード、交通系ICカード(Suica・ICOCAなど)、QRコード決済にも対応しています。ただし、地方にある小規模なスーパーマーケットでは現金のみの場合もあります。
Q:飲み物をすぐに飲みたいとき、どこで開けてもいいですか?
A:基本的には、購入後にスーパーの外や近くのベンチなどで飲むのがマナーです。店舗によってはイートインスペースがある場合もあるので、活用してみてください。
Q:アルコール飲料を買うときに年齢確認はありますか?
A:はい、日本では20歳未満の飲酒が法律で禁止されているため、酒類購入時に身分証明書の提示を求められることがあります。パスポートなどを携帯しておくと安心です。
百貨店・デパ地下

※日本の百貨店のイメージ
日本の百貨店や、その地下にある『デパ地下』と呼ばれる食品売り場は、ほかの買い物スポットに比べて高価格帯の商品が多いですが、その分、品質や品ぞろえが格別です。
コンビニやスーパーマーケット、自動販売機ではなかなか見かけない、こだわりの逸品がずらりと並んでいます。
老舗の専門店が入っていることも多く、茶道で使われるような本格的な抹茶や、玉露と呼ばれる高品質な緑茶の茶葉に出会えることも。
さらに、全国から厳選された日本酒や焼酎、ワインも豊富に取りそろえられており、特別なお土産探しや自分へのご褒美にぴったりです。
店員が商品について丁寧に説明してくれるため、初めての人でも安心して選べます。日本の文化と味を感じながら、特別なドリンクを探してみてはいかがでしょうか。
百貨店・デパ地下にまつわるQ&A
Q:日本の百貨店やデパ地下ってどこにありますか?代表的な場所を教えてください。
A:東京なら銀座や新宿、大阪は梅田や心斎橋、愛知は名古屋の栄など、主要都市の中心部に大きな百貨店があります。百貨店の地下食品売り場は『デパ地下』と呼ばれ、多彩なフードとドリンクがそろっています。
Q:百貨店・デパ地下の飲み物はコンビニやスーパーより高いですか?
A:基本的に価格は高めです。しかし、その分高品質で希少価値のある商品が多くそろっています。
Q:高級なお茶や日本酒は試飲できますか?
A:タイミング次第ですが、多くの店舗で試飲サービスを行っている場合があります。
Q:どんな支払い方法が使えますか?外国人観光客も利用しやすいですか?
A:クレジットカードや電子マネー、QRコード決済など、幅広い支払い方法に対応しています。接客サービスも優れており、外国人観光客にとっても便利で安心です。
酒専門店

※酒専門店のイメージ
日本全国の日本酒や焼酎、さらに近年人気のクラフトビールが豊富にそろう酒専門店。
種類が多く、初心者向けの安価なアルコールドリンクも用意されているため、気軽に利用しやすいのが魅力です。
お土産に選ぶだけでなく、好みや飲み方についてスタッフに相談できるのも嬉しいポイント。
ただし、特に日本酒や焼酎は一升瓶(約1.8リットル)で販売されていることが多いため、持ち運びやすさを考慮して選ぶと安心です。
旅の途中や帰国時の荷物の重さもイメージしながら、じっくりお気に入りを見つけてください。
酒専門店にまつわるQ&A
Q:日本酒や焼酎の知識がなくても買えますか?
A:スタッフに相談すれば、おすすめや味の特徴を丁寧に教えてもらえます。ただし、すべての店が英語に対応しているわけではないため、簡単な日本語やメモを用意すると安心です。
Q:店内の案内や表示は英語で書かれていますか?
A:店舗によって異なりますが、日本語のみの場所も多いです。気になる商品があればスタッフに聞くか、スマートフォンの翻訳アプリを活用するとよいでしょう。
Q:大きな一升瓶は持ち帰りが大変ですがどうしたらいいですか?
A:店舗によっては小瓶の販売や配送サービスがあります。帰国の際の荷物も考え、店員さんに相談してみるのも1つの手です。
ドラッグストア

※日本のドラッグストアのイメージ
日本のドラッグストアは、薬や日用品だけでなく、飲み物の品ぞろえも意外と豊富です。ミネラルウォーターや健康志向のドリンク、エナジードリンク、そしてビタミンや栄養補助のドリンクなど、旅行中の体調管理に役立つアイテムがそろっています。
また、コンビニやスーパーに比べて価格が手頃なことが多く、まとめ買いもしやすいという利点も。旅行者にとっては、気軽に立ち寄れる便利な場所です。
特に健康志向のドリンクや季節限定のビタミン飲料は、ドラッグストアでしか見つからないこともあります。
日本ならではのユニークなドリンクを探す場合にも、ドラッグストアはおすすめです。
ドラッグストアにまつわるQ&A
Q:ドラッグストアはどこにありますか?
A:ほとんどの街中にあり、駅周辺や観光地近くにも多くあります。営業時間も長めで利用しやすいです。
Q:支払い方法は何がありますか?外国人でも使えますか?
A:現金はもちろん、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済も使える店舗が多いので、外国人観光客も便利に利用できます。
Q:飲み物以外に買える便利な商品は?
A:サプリメントや、スキンケア用品など、旅行中に役立つ商品がそろっています。飲み物と一緒にまとめ買いするのもおすすめです。
道の駅・物産館

※有楽町駅が最寄りの沖縄の物産館『銀座わしたショップ 本店』
その土地ならではの飲み物に出会いたいなら、道の駅や物産館は外せません。
地域で採れたフルーツや素材を使ったジュース、特産のお茶、地域限定のクラフトドリンクなど、ここにしかない味がそろいます。
道の駅は郊外にあることが多く、車での旅行にぴったりの立ち寄りスポット。物産館は観光地や都市部にあることが多く、徒歩でもアクセスしやすいのが魅力です。
東京の銀座には『アンテナショップ』と呼ばれる全国各地の物産館が集まっており、沖縄なら泡盛、熊本や鹿児島なら焼酎など、珍しい1杯にも出会えるかもしれません。
名産品と一緒に、その土地の味をぎゅっと詰め込んだドリンクを探してみるのも、旅の醍醐味。
見て、選んで、味わう、地域の味を体験できる場所です。
道の駅・物産館にまつわるQ&A
Q:道の駅と物産館の違いは?
A:道の駅は主に郊外の道路沿いにある休憩兼観光施設で、ドライブ中の立ち寄りに便利です。物産館は観光地や都市部にある地域のアンテナショップで、徒歩はもちろんバスや電車で行きやすい場所にあります。
Q:車がないと道の駅には行けませんか?
A:多くの道の駅は車でのアクセスが前提ですが、観光バスの立ち寄り地になっていたり、一部は駅から公共のバスで行ける場所もあります。旅行計画に合わせて調べておくと安心です。
Q:飲み物以外にも買えるものはありますか?
A:地元のお菓子、調味料、工芸品、季節の野菜や果物など、名産品が豊富にそろっています。
Q:都市部でも地方の物産館はありますか?
A:東京の銀座や有楽町には、沖縄、北海道、福井など全国各地の物産館があります。都市にいながら地方のドリンクや特産品を楽しめる貴重なスポットです。
日本でドリンクを買える場所 早わかり表
場所 | 特徴 | 価格帯 | おすすめポイント |
---|---|---|---|
コンビニ | ・24時間営業が多く、どこにでもある ・定番ドリンクから限定品まで幅広くそろう |
110~300円程度 | ・手軽に買える ・地域限定品があることも ・深夜や早朝でも利用可能 |
自動販売機 | ・街角に多く設置 ・冷たい&温かい飲み物が選べる ・季節限定メニューも登場 |
110~200円程度 | ・いつでも買える ・珍しいローカル飲料に出会える |
スーパーマーケット | ・種類が豊富で価格もお手頃 ・地元のブランドや大容量パックもある |
90~150円程度 | ・まとめ買いに最適 ・地元で親しまれている定番の飲料が手に入る ・コスパがよく節約できる |
ドラッグストア | ・健康、栄養ドリンクが豊富 ・価格が手頃で種類も多い |
90~150円程度 | ・ビタミン飲料や栄養系ドリンクが充実している ・安価で便利 ・日用品を買うついでに立ち寄るのに最適 |
百貨店・デパ地下 | ・高品質で贈答用にも適した品がそろう ・老舗ブランドの茶や酒が充実 |
300円~1,000円以上 | ・特別感のあるドリンクが見つかる ・全国の銘品が集まる ・高級な抹茶や日本酒、焼酎との出会いがある |
酒専門店 | ・日本酒、焼酎、クラフトビールが豊富 ・初心者向けから通好みまでそろう |
150円~1,000円以上 | ・専門スタッフのアドバイスが受けられる ・一升瓶など本格的な品もある ・地域限定酒が充実している |
道の駅・物産館 | ・地方色豊かなドリンクがそろう ・ご当地の食材を使った限定品や名産品がある |
150円~1,000円以上 | ・旅の記念になる1杯を買える ・伝統的でかつ郷土色の強いドリンクが豊富 ・珍しい果実を使ったジュースが見つかる |
日本の食文化は、料理だけでは語り尽くせません。街角の自動販売機から、老舗の茶舗、地方の物産館まで、さまざまな場所に個性豊かなドリンクがあふれています。
土地の恵みや季節の移ろい、人々のこだわりが詰まった1杯。
旅の途中で手に取った飲み物が、その土地の記憶を何年後までも鮮やかに呼び起こしてくれることもあります。
さあ、次の目的地ではどんな味と出会えるでしょうか。日本のドリンクを通して、五感で楽しむ旅をどうぞ。