油そばは、濃厚なタレをラーメンの麺に絡めて食べる、ラーメンの一種です。
スープの代わりに、その店の特製ダレを使うのが特徴で、しっかりとした味わいと食べごたえのある1杯が楽しめます。
そのユニークなスタイルから、日本では、手軽でボリュームのある料理として、若者を中心に親しまれてきました。今では、外国人旅行者の間でも注目を集めています。
『武蔵野アブラ學会』は、東京で誕生した人気油そば専門店の1つ。旅の合間に立ち寄りたくなる、こってり系グルメの名店の魅力をたっぷりと紹介します。

『武蔵野アブラ學会』代々木店の外観
代々木駅北口から徒歩1分のところにある『武蔵野アブラ學会』。
ターミナル駅として多くの人でにぎわう新宿駅からもほど近く、JR新宿駅のサザンテラス口からなら徒歩5分ほどで到着します。
店内にはカウンター席だけでなく、2名用のテーブル席と8名まで座れるテーブル席も。
ランチタイムはもちろんのこと、夜中まで若者を中心に多くの人が絶え間なく訪れます。

『武蔵野アブラ學会』代々木店の内観
店に入ったら、まず券売機で食券を購入しましょう。
どの油そばも、麺の量は並盛180g、大盛240g、W盛360gの3種類から選ぶことができ、並盛と大盛は料金が変わりません。
W盛は、並盛のラーメン価格にプラス180円(税込み)すれば注文できます。
『武蔵野アブラ學会』の油そばには、大きく分けて2種類の味わいが用意されています。
1つは自家製ラードをベースにした『特濃系』。『特濃系』はパンチ力が高く一度食べたら忘れられない濃厚さがあります。
そして、もう1つは『武蔵野系』と呼ばれる、同店の定番の味わい。『武蔵野系』は植物系の香味油を使用し、後をひくコクがありながらもあっさりとした風味が特徴です。
卵黄とタレが織りなす極上の1杯
日本では、鶏卵を生で食べる文化が広く浸透しています。可能にしているのは、生産から流通まで徹底された品質管理。安全に生食できる体制が整っています。
真ん中にのった卵黄が目を引く、『特濃系』の人気メニュー『特濃生玉油そば』は、生卵独特のうまみと油そばの濃厚な風味をもつタレが絡み合った、コク深くもまろやかな1杯。
モヤシやキャベツに加え、メンマ、なると、海苔、カイワレ、厚切りのチャーシュー、さらにはニンニクがたっぷりと盛られ、まさに具材の宝庫です。

『特濃生玉油そば(大盛)』 880円(税込み)
油そばは、到着したらなるべく早く全体を混ぜ合わせるのがおすすめです。
器の底にたまっているタレを麺に絡ませながら、下からすくうようにして混ぜるとうまく絡みます。
『特濃系』と称するだけあって、ひと口すすると口内を支配するのはガツンとした濃厚な味わい。
食べ進めていくうちに具材と麺にタレがよりしっかりと絡み、噛みしめるほどに食欲に火が付くことでしょう!

『武蔵野アブラ學会』では、卵を含む21種類もの有料トッピングが用意されており、味玉や野菜などの定番はもちろん、チャーシューやメンマの増量、さらにパクチーや明太マヨ、粉チーズ、キムチといったユニークな具材まで幅広くそろっています。
テーブルには、自由に使える自家製ラー油や酢、山椒(さんしょう)といった調味料も常備。有料トッピングと組み合わせることで、自分好みの味を見つける楽しみも広がります。
1杯の中で味の変化を楽しみながら、好みに合わせて自由にカスタマイズできるのも『武蔵野アブラ學会』ならでは。
ただし『特濃系』は、まずテーブルの上にある調味料を足さずにそのままいただき、少しずつ調味料を足して味を変化させていくのが店のおすすめです。
ボリューム感も満点の『特濃生玉油そば』は、まさに『ジャンクの極み』ともいえる満足度で、リピーターが多いのも頷けます。
軽快で奥深い『武蔵野系』の味わい
『武蔵野アブラ學会』のもう1つの味わい『武蔵野系』で、看板メニューにもなっている油そばが、『武蔵野油そば(大盛)』です。
油そば本来のコクを残しつつも、背脂をたっぷり使った『特濃系』より、すっきりとした後味が楽しめます。
食べ方にも少しだけ工夫を。テーブルに常備されている自家製のラー油と酢を、それぞれ1周ずつ回しかけてからよく混ぜる食べ方がおすすめです。
麺にほどよい酸味と香ばしさが加わり、最後まで飽きずにいただけます。

『武蔵野油そば(大盛)』 780円(税込み)
さらに代々木店では、『武蔵野系』をスパイシーにアレンジした限定メニュー『辛野菜炒め油そば(大盛)』も人気です。
豚肉とたっぷりの野菜を唐辛子と調味料で炒め、仕上げに糸唐辛子をふわりとトッピング。
ひと口目からピリッとした刺激が広がりつつ、しっかりとうまみも感じられ、食欲をぐっと引き立てます。

『辛野菜炒め油そば(大盛)』 980円(税込み)
『特濃系』と『武蔵野系』、どちらの油そばにも使用されているのは、オリジナルで開発された専用の太麺です。
製麺を手がけたのは、ラーメン業界内で高い評価を誇る老舗の製麺所『三河屋製麺』。『武蔵野アブラ學会』との共同開発によって生まれたこの麺は、口に入れた瞬間に分かるパワフルな弾力が魅力で、もちもちとした食感が濃厚なタレによく絡みます。

パンチのある特濃系も、香味豊かな武蔵野系も、一度食べればやみつき必至。
オリジナル麺と多彩な味わいを、思いきり楽しんでみてください。
店舗情報
店名 | 武蔵野アブラ學会 代々木店 むさしのあぶらがっかい よよぎてん Musashino aburagakkai Yoyogiten |
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住所 | 東京渋谷区代々木1-58-7 ヴィラハイツ 1階
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アクセス |
代々木駅北口から徒歩2分
新宿駅(SJK)サザンテラス口から徒歩1分
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電話番号 | 03-6383-3241 |
予約 | 不可 |
支払い方法 |
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サービス料・席料 | なし |
営業時間 | 月~金曜日11:00~翌1:00(LO) 土曜日11:00~22:00(LO) 祝日11:00~18:00(LO) |
定休日 | 日曜日 |
席数 | 21席 ※カウンター11席、テーブル10席 |
喫煙・禁煙 | 全席禁煙 |
ウェブサイト | https://www.aburagaku.com/ |
その他 |
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※メニューの内容や料金、店舗情報などは2025年8月時点のものです。