絶品の寿司と四季折々の料理から成るコースを楽しめる『GINZA SUSHI BANYA KAI』。特筆すべきは、店で提供するのは1つのコースのみという点です。
コースは、メインとなる寿司を含む、合計20品目の料理で構成されており、職人の技術とこだわりが詰め込まれています。

『GINZA SUSHI BANYA KAI』の2025年4月のコース一例
マグロの大トロと中トロを食べ比べ
『GINZA SUSHI BANYA KAI』のコースは、1品料理と寿司を交互に提供するスタイル。
寿司は、マグロの大トロと中トロの食べ比べが叶うほか、旬の鮮魚を使ったネタが並びます。

ミナミマグロの中トロ
マグロは、クロマグロ(本マグロ)に次ぐ高級品とされるミナミマグロの大トロと中トロ。
ミナミマグロの脂身は甘みが強く、その味わいは、マグロの中でも最高品種とされるクロマグロに負けずとも劣りません。

ミナミマグロの(下)中トロ、(上)大トロ
このミナミマグロのうまみを最大限まで引き出すのが、『GINZA SUSHI BANYA KAI』の特製の醤油。
まろやかな塩気の特製醤油を刷毛で塗ったマグロを頬張れば、濃厚なうまみが口の中で広がります。

『GINZA SUSHI BANYA KAI』では数種類の醤油をブレンドした特製の醤油を使用している
時期によって変わる、旬の鮮魚を使った寿司も逸品ぞろい。
一つひとつに、江戸前寿司の『仕事』と呼ばれる技法が取り入れられています。
昆布で締めた鯛は身が引き締まり、歯ごたえが絶妙。身には昆布の風味が染み込み、噛むごとにコクが深まります。

2025年4月のコースで提供された『春鯛昆布〆』
カマスは炙ることで香ばしく、それでいて脂身のうまみが凝縮されたような味わい。
芳醇な香りの赤酢で作るシャリは人肌の温度で握られており、それがまだ寿司ネタのおいしさを引き立てます。

2025年4月のコースで提供された『炙りかます』
食べ方に緩急をつけるのも『GINZA SUSHI BANYA KAI』のこだわりの1つです。
上品な脂身のコクが特徴のシマアジは、醤油ではなくさわやかな後味の芽ネギとショウガとともに味わいます。
薬味の風味と、鮮魚の味わいが完璧に計算された、満足度の高いひと口は感動的。
生で、炙りで、そして薬味でと、さまざまな食べ方で味わうことで、奥深い寿司の世界を堪能できます。

2025年4月のコースで提供された『縞鯵』
コースの終盤で提供される寿司は、職人の遊び心を感じるラインナップ。
中でも『生雲丹飯』はウニの殻を器に見立て、漬けマグロで包んだシャリにウニの身を乗せた、1品です。

2025年4月のコースで提供された『生雲丹飯』
煮穴子は、カステラ風の甘い卵焼きの上に乗せた状態で提供されます。
煮穴子と卵焼きをそれぞれ別で味わうもよし、一緒に味わうもよし、伝統的な寿司のスタイルに縛られないのも、『GINZA SUSHI BANYA KAI』の魅力です。

2025年4月のコースで提供された『煮穴子』と『カステラ玉子』
味覚で楽しむ日本の四季
コースには、『お造り』と呼ばれる鮮魚の刺身や、旬の食材を使った1品料理が目白押し。

2025年4月のコースで提供された1品料理
「旬の素材を贅沢に、たらふくお楽しみいただきたい」という『GINZA SUSHI BANYA KAI』のコンセプトのもと、1品料理もまた、季節によって使用する食材も内容も変わります。
例えば、コースの1品目として提供された『蛤の花浸し』に使われている食材は、菜の花、ハマグリ、ホタルイカと、すべて春の旬の食材。

2025年4月のコースで提供された『蛤の花浸し』
続く2品目の『鰆たたき』は、表面を炙ったサワラを、スライスした新タマネギとともに食します。
こちらの新タマネギも、春の食材の代名詞。みずみずしく甘みのある新タマネギは、生魚の付け合わせに最適です。

2025年4月のコースで提供された『鰆たたき』
目でも楽しめた1品料理が、『鮑茶碗蒸し 夜桜餡』。
アオサを使った餡に、桜の花の塩漬けが映え、まるで夜桜のような幻想的な美しさを演出します。
そして茶碗蒸しの具材には、大振りのアワビの切り身。アワビはふっくらと肉厚で、見た目だけでなく味わいも極上です。

2025年4月のコースで提供された『鮑茶碗蒸し 夜桜餡』
紹介した料理は、『GINZA SUSHI BANYA KAI』のコースのほんの一部。
2か月ごとにコースの内容が変わるため、訪れるたびに新しい味との出会いが待っています。
銀座とは思えない破格の値段
厳選食材を使用し、職人の技術が詰め込まれた20品目の料理は、どれも一級品。
驚くべきは、贅を極めたコースでありながら、1万円以下で楽しめることです。

『GINZA SUSHI BANYA KAI』のカウンター席
3~5万円のコースが一般的な銀座において、『GINZA SUSHI BANYA KAI』は破格の値段。
コースを1種類に絞ることで、大胆なコストカットを実現しているといいます。

『GINZA SUSHI BANYA KAI』のカウンター席では職人が寿司を握る様子を眺めることができる
質を保ったまま、リーズナブルに料理を提供する『GINZA SUSHI BANYA KAI』は高級店が軒を連ねる銀座の中でも、貴重な存在。その企業努力に、感嘆せざるを得ません。
店舗情報
店名 | GINZA SUSHI BANYA KAI ぎんざ すし ばんや かい GINZA SUSHI BANYA KAI |
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住所 | 東京都中央区銀座1-5-10 GINZA 1st.5 BLDG 7階
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アクセス |
銀座一丁目5番出口からすぐ
銀座駅B4出口から徒歩6分
有楽町駅中央口から徒歩6分
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電話番号 | 03-6228-7301 |
予約 | 可 ※公式ウェブサイト、食べログから予約可能 |
支払い方法 |
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サービス料・席料 | なし ※個室利用の場合1人1,000円(税込み) |
営業時間 | 12:00〜14:30 (LOドリンク14:00) ※最終入店時間13:00 17:00~22:30 (LOドリンク22:00) ※最終入店時間20:30 |
定休日 | 年末年始 |
席数 | 46席 ※カウンター18席、テーブル14席、個室14席 |
喫煙・禁煙 | 全席禁煙 |
ウェブサイト | https://www.sushi-banya.jp/ |
その他 |
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※メニューの内容や料金、店舗情報などは2025年4月時点のものです。