昼夜を問わず多くの人で賑わい、観光客も数多く訪れる街、新宿。
新宿駅から徒歩で行ける場所に、由緒正しき神社があることをご存知でしたか。
近隣の店の経営者やオフィスワーカー、そして多くの芸能人が詣でる場所として知られる花園神社。
「新宿にはよく行くけど、足を踏み入れたことはない」という人も意外と多いかもしれませんね。
本殿
明治通りと靖国通りから一歩足を踏み入れると広々とした境内が
花園神社の入り口は2か所。正式な参道は明治通り側にあり、道路からも見える朱色の大鳥居が目印です。
花園神社の歴史は古く、江戸幕府が開かれる以前から新宿の総鎮守として信仰を集めてきた場所でした。
樹木が生い茂る境内は、すぐそばに新宿の街があるとは思えないような静かな空間。
境内では、骨董市が開かれたり、演劇の公演が行われたりすることでも有名です。
また、毎年11月には縁起物の熊手を商う酉の市が開かれ、多くの人が訪れます。
大鳥居
もう1つの入り口は、靖国通り側。ビルの合間にある、いかにも新宿らしい立地です。
時代を感じる灰色の鳥居をくぐって、境内に入りましょう。
靖国通り側の鳥居
靖国通り側の入り口すぐにある銅の唐獅子は、1821年に工芸職人の村田整珉(むらた・せいみん)により鋳造されたもの。
新宿区の有形文化財として登録されている貴重な像です。
唐獅子
境内に入ったら、まずは手水舎(ちょうずしゃ・ちょうずや)へ。手と口を清めてから参拝に向かいましょう。
手水舎
花園神社の本殿には鈴が設置されています。参拝の際には、まずは両手で紐をゆらし、鈴を鳴らしましょう。
鈴の音が参拝者を清めるとともに、神様に参拝の合図をお知らせしているともいわれています。
その後にお賽銭を入れ、二礼二拍手一礼。2回深くお辞儀をし、二度手を叩き、最後にもう1回お辞儀をして静かに祈りを捧げます。
開運出世と商売繁盛のご利益があるといわれおり、新宿周辺の多くの商売人から信仰を集める花園神社。
取材で訪れた日も、平日の昼間に関わらず近隣で働く人々が入れ替わり立ち替わり、お参りに訪れていました。
境内にある『納め所』は、古いお札や熊手を納める場所です。
酉の市の時には、『納め所』には古い熊手の小山ができ、圧巻の風景ですよ。
『納め所』
花園神社の境内には、小さな末社が2つ存在します。
1つは、縁結びや商売繁盛の神様として、多くの人に信仰されている威徳稲荷神社(いとくいなりじんじゃ)です。
威徳稲荷神社
威徳稲荷神社は、赤い鳥居が続く、短くて狭い参道を通って向かいます。
花園神社を訪れた際は、ぜひお参りしてみましょう。
ほかには、芸能浅間神社があります。こちらに祀られているのは、芸能の神様。
花園神社は江戸時代から見世物や演劇が境内で盛んに行われていた場所です。
そういったこともあり、花園神社は芸事と結び付きが深く、芸能人がお参りに訪れる場所としても知られています。
奉納の碑には誰もが知る有名芸能人の名前が見つかるかもしれませんよ!
華やかな切り絵御朱印が人気
芸能の神様が祀られていることもあり、お守りも芸事関係のものが人気。
芸能浅間神社のお守り『芸道成就守』は、裏に紙が入っています。そこに本名や芸名などを書いて身につけておきましょう。
『芸道成就守』 1,000円
御朱印は通常のものと、本殿の姿が切り抜かれた『切り絵御朱印』の2種類あります。
『切り絵御朱印』は桜が満開になった春の花園神社の風景を再現した、華やかな御朱印です。
小さなクリアファイルが付いているので、保存しやすいのも嬉しいところ。
『切り絵御朱印』 1,000円
絵馬はその年の干支を描いたものが2種類と、お稲荷さん柄の絵馬の合計3種類。
境内に奉納された絵馬を眺めていると、観光都市の新宿らしく世界各地から参拝者が訪れていることが分かります。
また、若手のアイドルグループや、好きな芸能人の活躍を願って、絵馬を奉納する人も多いようです。
絵馬 600円
花園神社は穏やかな信仰の場所。
1日中、多くの人で賑わう歌舞伎町からすぐ近くの場所にあるとは思えないでしょう。
新宿を訪れた際はぜひ、足を運んでみてください。
寺社情報
名前 | 花園神社 はなぞのじんじゃ Hanazono Shrine |
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住所 | 東京都新宿区新宿5-17-3
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アクセス |
新宿三丁目駅C3出口から徒歩3分
新宿駅(SJK)東口から徒歩7分
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電話番号 | 03-3209-5265 |
参拝可能時間 | 24時間 |
授与品 | 9:00〜20:00 ※早く閉まる場合もあり |
御朱印 | 9:00〜20:00 ※早く閉まる場合もあり |
おみくじ | 9:30〜16:30 |
拝観料 | 無料 |
ウェブサイト | http://hanazono-jinja.or.jp/ |
その他 |
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