フルーツをふんだんに使ったこだわりのかき氷 谷中にあるかき氷の超人気店【ひみつ堂】

『ひみつ堂』のかき氷の写真

日本の夏を彩る風物詩は数多くありますが、かき氷なしに語ることはできません。

氷を薄く削り、色鮮やかなシロップをかけて楽しむかき氷は、ひんやりと涼を届けてくれる夏のスイーツの代表格です。

『ひみつ堂』のかき氷製作風景

『ひみつ堂』のかき氷製作風景

その歴史は古く、かつて氷は貴族だけが手にできる貴重な贅沢品でした。平安時代にはすでに、削った氷に甘味を添えて味わうスタイルが確立していたといわれています。

現代では、素材選びからビジュアルまで細部にこだわった、進化系のかき氷が数多く登場。食べておいしい、見て楽しい新たなスイーツとして注目を集めています。

『ひみつ堂』のかき氷製作風景

『ひみつ堂』のかき氷製作風景

上野駅からJR山手線もしくはJR京浜東北線で2駅、およそ5分。日暮里駅から歩いてすぐの商店街、谷中銀座にある『ひみつ堂』もまた、現代ならではの進化したかき氷を楽しめる店です。

全国各地から厳選した旬の果実を使った『完全果実蜜』と呼ばれる自家製のシロップと、日光の天然氷を手回しで丁寧に削る技術で、ふわりと軽やかな食感と見た目の美しさを絶妙に融合させています。

異なる5つのスタイルで魅せる『ひみつ堂』のかき氷

『ひみつ堂』のかき氷を語る上で欠かせないのが、5つのスタイルから成るオリジナルの提供法。

フルーツそのもののおいしさをシロップで表現した『まるごと』、そこに自家製の練乳をたっぷりかけた『みるく』、練乳入りヨーグルトソースがかかっており、シロップは別添えで味わう『よーぐると』など、どれも個性的なスタイルがそろい、食べ比べてみたくなるラインナップです。

しかしこのユニークなスタイルの中でも、ひと際目を引くのは『ZANMAI(三昧)』。特徴の1つは、かき氷の頂上にフレッシュな果肉を大胆にトッピングすることです。

『ひみつ堂』の生メロン三昧の写真

『生メロン三昧』 2,300円(税込み)

さらに、削った氷の中に忍ばせた、練乳を混ぜ込んだ自家製の生クリームもまた、『ZANMAI(三昧)』のポイント。

旬のフルーツを、味わい尽くす設計が、『ZANMAI(三昧)』スタイルの醍醐味といえます。

『ひみつ堂』の生メロン三昧の写真

自家製の練乳入り生クリーム

2025年7月の取材時に出会った『生メロン三昧』は、この『ZANMAI(三昧)』スタイルの魅力を堪能できる1品。

大ぶりにカットされたみずみずしいメロンが、山頂のようにそびえる姿は圧巻です。

『ひみつ堂』の生メロン三昧の写真

削った氷には、メロンのシロップがふんだんにかけられ、ジューシーでさわやかな甘みが口いっぱいに広がります。まるで果肉そのものを味わっているかのようです。

食べ進めると現れるのが、『ZANMAI(三昧)』スタイルならではの隠し味である、生クリーム。まろやかでコクのある甘さが加わることで、メロンのみずみずしさとのコントラストがより一層引き立ちます。

夏にぴったりのフルーツ、グレープフルーツを味わい尽くすかき氷

2品目にご紹介するのは、夏にぴったりのさわやかな風味が魅力の『グレフル三昧』。

『生メロン三昧』と同じく、『ひみつ堂』自慢の『ZANMAI(三昧)』スタイルで楽しむかき氷です。

『ひみつ堂』のグレフル三昧の写真

『グレフル三昧』 2,100円(税込み)

目を引くのは、こんもりと乗せられた弾力感のあるグレープフルーツの果肉。噛むたびに果汁がはじけ、口いっぱいに広がるみずみずしさに驚かされます。

削った氷には、自家製のグレープフルーツのシロップが、こちらもたっぷり。ほんのりとした苦みと、フレッシュな酸味が生きた、さわやかな味わいが余韻を残します。

『ひみつ堂』のグレフル三昧の写真

そして、中に忍ばせてあるのは、自家製の練乳入りヨーグルト。『生メロン三昧』の生クリームとはまた異なり、コクのある軽やかな酸味がアクセントを添えています。

天然氷が溶けていくと、器の中はまるで柑橘のフレッシュジュースのように。たっぷりのボリュームは『ひみつ堂』のかき氷の醍醐味です。

机の上にはストローの用意も。最後の1滴まで飲み干すことができ、楽しみは最後まで尽きません。

暑さが厳しい日には、この1杯で、気分までリフレッシュしてみては。

『ひみつ堂』のグレフル三昧の写真

濃厚なシロップなので氷が溶けてもフルーツの風味が残っている

まるで雲のような生クリームをトッピングしたユニークなかき氷

夏に旬を迎えるモモを使った『桃ショート』は、『ショート』と呼ばれるスタイルで仕上げた1品。まるでショートケーキのようなビジュアルと味わいに心を惹かれます。

『ひみつ堂』の桃ショートの写真

『桃ショート』 2,300円(税込み)

ふんわりと削られた氷の上には、自家製の練乳入り生クリームがたっぷりとトッピング。雲のような見た目通り、質感はふんわりと、それでいてなめらかです。

しっかりと甘さがありながらも、軽やかで後味はすっきり。生クリームの絶妙な甘さのバランスが、全体の味を引き締めてくれます。

『ひみつ堂』の桃ショートの写真

シロップは、モモの果肉が持つ本来の甘みを生かしつつ、くどさのない自然な味わいです。

ひと口頬張れば、モモのやさしい香りが口いっぱいに広がり、生クリームとの相性も抜群。本当にケーキを食べているかのような満足度です。

暑さで疲れた身体も心も、とろけるように癒してくれる1杯は、夏の思い出を与えてくれます。

『ひみつ堂』の桃ショートの写真

人気かき氷店『ひみつ堂』のこだわり

『ひみつ堂』が誇る最大の魅力は、まずは店で使う氷にあります。

使用しているのは、日光の天然氷。真冬の1〜2月にしか収穫できず、約2週間かけてゆっくりと凍る天然氷は、密度が高く、溶けにくいのが特徴です。

『ひみつ堂』のかき氷に使う日光の天然氷の写真

日光の天然氷

清らかな水を自然の寒さだけで凍らせるため、口に含んだときの透明感のある味わいと、やわらかな口どけには、思わず感動してしまうことでしょう。

削るのは、今では珍しくなった手回しのかき氷機。削る姿を目の前で見られるのも、『ひみつ堂』ならではの特別な体験です。

『ひみつ堂』のかき氷に使う日光の天然氷の写真

暑い夏場は複数人で手分けして削り続けるほどの人気ぶり。それでも人力にこだわるのは、かき氷が目の前でできあがっていくワクワクを、訪れる人に味わってもらいたいためだといいます。

そしてシロップもまた、納得のこだわりが盛りだくさん。

北海道から沖縄まで、全国各地の旬のフルーツをふんだんに使い、既製品のシロップや水は一切加えずに手作りする、その名も『完全果実蜜』。

素材そのもののおいしさが生きたシロップは、果肉感たっぷりで、見た目にも華やかです。

『ひみつ堂』のかき氷製作風景

季節ごとにフルーツが変わるので、訪れるたびに新しい味に出会えるのも『ひみつ堂』に行列ができる理由。最新のメニューは、『ひみつ堂』の公式Xでチェックするのがおすすめです。

『ひみつ堂』のかき氷は、ひと口ごとに季節の記憶が広がるような特別な体験を与えてくれるはず。

谷中銀座の下町情緒あふれる街並みに足を運んだら、ぜひ立ち寄ってみてください。

そこには、五感をくすぐる進化系かき氷との出会いが待っています。

『ひみつ堂』の外観

『ひみつ堂』の外観

店舗情報

店名 ひみつ堂
ひみつどう
Himitsudō
住所 東京都台東区谷中3-11-18
アクセス 日暮里駅西口から徒歩4分
  • JR山手線(JY07)
  • JR京浜東北線(JK32)
  • JR常磐線(JJ22)
  • 京成本線(KS02)
  • 日暮里・舎人ライナー(NT01)
電話番号 03-3824-4132
予約 不可
支払い方法
  • 現金
  • カード不可
  • 電子マネー不可
  • QRコード決済不可
営業時間 月~金曜日9:00~18:00
土日・祝日8:00~18:00
※7月17日~8月31日の間は 8:00~19:00
※曜日により変動あり
定休日 月・火曜日
※7月17日~8月31日の間は無休
席数 19席
※カウンター8席、テーブル11席
喫煙・禁煙 全席禁煙
ウェブサイト X:@himitsuno132
Instagram:himitsudo132
その他
  • 日本語対応のメニューブックのみあり
  • アレルギー対応メニュー、ヴィーガン・ベジタリアン・ハラール対応メニューなし
  • 車いす可(店内・店舗前に段差あり)
  • テイクアウト、デリバリー不可
  • スーツケースを置くスペースあり
  • Wi-Fiなし
  • 客が撮影した店の料理写真や動画のSNS投稿は可
  • 個別会計は可

※メニューの内容や料金、店舗情報などは2025年8月時点のものです。