神奈川県を代表する観光スポットの1つ、小田原城は15世紀の中頃に作られたとされる名城。
関東一円を支配していた北条氏の本拠地として知られています。
小田原城は震災などの影響で、建築当時の姿はほとんど崩れ落ちてしまいましたが、1960年に天守閣を復元。
その後、1971年、1997年、2009年に城内の建物を再現し、現在の姿になりました。
街や海を一望できる天守閣
『日本100名城』の1つに数えられる小田原城は、人気の観光スポット。
最大の見どころは、標高約60mの高さから相模湾を一望できる天守閣です。
よく晴れた日には、海を隔てた先の千葉県の房総半島まで望むことができます。
100円で約100秒間使うことができる望遠鏡の用意があるので、より遠くを見たい人は利用がおすすめです。
小田原城は、関東にある城の中で唯一天守閣があります。海や木々など、関東に広がる見事な景色をお楽しみください。
展望スペースには、城の内部から向かいます。
各フロアは現代的に改修されており、小田原城にまつわる歴史を学ぶことが可能。
現在の小田原城とは違う、建てられた当時の姿を見ることもできます。
ほかには、日本刀や甲冑(かっちゅう)などを解説するシアターも。
インバウンド対応も行われており、映像には英語の字幕が付いています。
それだけでなく、日本語、英語、簡体字、繁体字、韓国語で展示物の説明が聞ける無料の『小田原城展示ガイドアプリ』の用意も。
小田原城が日本人だけでなく、訪日観光客にも人気の理由が分かりますね!
天守閣を満喫した後は、御城印を手に入れましょう。
御城印とは、城を訪れた記念の証として販売されているものです。
小田原城の御城印は、文字と家紋からなるシンプルなものや、城が描かれたカラフルなものまでさまざまあります。
御城印 500円 (税込み)
また、御城印を大事に保管したい人は御城印帳の購入もお忘れなく!
どちらも天守閣のチケット売り場で販売されているので、旅の思い出としてチェックしてみてください。
小田原城が難攻不落の理由は?
かつて10万の敵軍を引き連れる上杉謙信の進攻を防いだ、小田原城。
「難攻不落の城」と呼ばれていたように、城内には敵軍から攻めにくい工夫が随所にされています。
例えば、城の入り口部分である馬出門(うまだしもん)は、広大な城内に対して狭く設計されているのが特徴。
これは敵軍が押し寄せてきた際、進攻しにくくするために、あえて狭くしているのだそう。
馬出門
住吉橋(すみよしばし)を渡った先にあるのは、銅門(あかがねもん)と呼ばれる大きな門です。
銅門は銅を用いた飾りがされており、とても大きく重厚で見ごたえがあります。
住吉橋と銅門
気になるのは、門に空いた三角形や長方形の穴の存在。
これらの穴は攻めてきた敵を攻撃するために作られたもので、三角形は発砲を、長方形は弓を射るために使われていました。
また、門の天井に付けられた細長い窓にも仕掛けがあります。門をくぐる敵軍に、石を落とすために作られました。
銅門を抜けて左に進むと現れる、常盤木門(ときわぎもん)にも、敵を防ぐ工夫があります。
天守閣に最も近い位置にある門であるため、常盤木門は重要な防御拠点とされていました。
そのため、他の門と比べても大きく、堅固に造られているのが特徴です。
常盤木門
「難攻不落の城」と呼ばれていた痕跡を巡っていくと、小田原城の中心部にたどり着きます。
広場には天守閣と一緒に記念写真が撮れるように、カメラスタンドの用意も。
さらに1人500円(税込み)で、武士や日本のお姫様、忍者に変身できる衣装をレンタルできるサービスもあります。
小田原城をバックに思い出の1枚を撮影してみてください。
歴史と文化を体験施設で学んで楽しもう
小田原城内にはいろいろな施設があります。
中でも忍者が好きな人に勧めたいのが、NINJA館です。
北条氏を陰で支えたといわれる風魔忍者(ふうまにんじゃ)をモチーフにした館内では、忍者について学び、体験もできます。
忍者屋敷の再現や、子供のみ参加可能な手裏剣ゲームなど、楽しめる要素が満載です!
NINJA館
常盤木門SAMURAI館は、甲冑や日本刀など、戦で使う武具に特化した展示施設。
歴史的な価値のある武具ばかりが並ぶ光景は圧巻です。
常盤木門SAMURAI館
必見なのは、武士の世界観を伝えるプロジェクションマッピング。
武士道の精神があふれる空間は、時間を忘れて見入ってしまうので、お気を付けください!
自然豊かな小田原城址公園
城内には小田原城址公園(おだわらじょうしこうえん)があり、年間通して多様な花や植物を楽しめます。
春には、天守閣を背景に300本の桜を見ることができ、多くの人が花見に訪れるスポット。
『日本のさくら名所100選』に選ばれており、夜になるとライトアップされ幻想的な光景です。
6月には8,000株ものハナショウブやアジサイが見事に咲き、秋には紅葉が楽しめます。
開花状況によって目当ての花を観察できない場合もあるので、ウェブサイトなどで事前に情報を確認してください。
7月下旬はハスが咲き始める時期
小田原城は関東で立派な城を見たい人におすすめの場所です。
城だけでなく、いろいろな体験施設を巡ったり、自然を感じたりできるのが、多くの人に愛されている理由でしょう。
鎌倉や箱根など、神奈川県内の人気の観光地に行くついでに、あわせて訪れてみてはいかがでしょうか。
施設情報
名前 | 小田原城 おだわらじょう Odawara Castle |
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住所 | 神奈川県小田原市城内
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アクセス |
小田原駅東口から徒歩10分
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電話番号 | 0465-22-3818 |
開館時間 | 9:00~17:00(最終入館16:30) ※天守閣は時期によって延長あり |
入館料 | 天守閣一般510円(税込み)/小・中学生200円(税込み) 常盤木門SAMURAI館一般200円(税込み)/小・中学生60円(税込み) NINJA館一般310円(税込み)/小・中学生100円(税込み) ※2館共通券(天守閣・常盤木門SAMURAI館)一般610円(税込み)/小・中学生220円(税込み) |
休館日 | 年末年始(12月31日~1月1日) ※天守閣のみ12月の第2水曜日が休み |
ウェブサイト | https://odawaracastle.com/ |
その他 |
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