進化し続ける日本のラーメン。その中で『カラシビ』『シビカラ』と呼ばれるジャンルがあることをご存じでしょうか。
今では定着したそのジャンルは、先駆者『カラシビ味噌ラーメン鬼金棒』によって広められたとか。

『KARA』は『KARAI(=HOT)』という日本語に由来しており、唐辛子やタバスコ、ハラペーニョのような辛さを指します。
そこに中国の四川料理に代表される山椒のようなスパイス『SIBIRE(=NUMBING)』が加わることで、ただ辛いだけでなく、さわやかな香りと華やかで奥行きのある風味が刺激的な味覚体験を生み出します。
日本では、主に本格的な中国料理店だけで楽しめる味でしたが、2009年から『カラシビ味噌ラーメン鬼金棒』がラーメンに取り入れて提供開始したことで、広く親しまれるようになったそうです。

細部にまでこだわり抜いた素材で創る唯一無二の味
店のアイデンティティである辛みは、オリジナルでブレンドした唐辛子スパイスによって生み出されています。唐辛子は、世界各国から取り寄せて、選び抜いたものだけを使用。
辛いだけでなく、それぞれの唐辛子がもつ酸味、甘味、苦味、香りといった特性を取り入れ、絶妙のバランスで調合されています。

そして、舌が痺れる刺激と柑橘系の華やかな香りを特徴とする日本のスパイス、山椒。最高級の山椒に、中国・四川の花椒や野菜を加え、低温でじっくり加熱して作りあげた自家製の油が香り豊かな痺れを加えます。

味の根幹を作るのは、味噌の名産地である長野県の信州味噌です。今では珍しい、木の樽で天然醸造したものを使用。
このコク深い味噌に、チーズやピーナッツペースト、タイの魚醤であるナンプラー、スパイスを調合し、何度も練り上げることでうまみを凝縮させています。

そこに加えるのは、豚骨と鶏ガラ、野菜、スパイスを加えて10時間以上丁寧に炊いた動物系の出汁と香り豊かな魚介出汁の2種類。
『カラシビ味噌らー麺鬼金棒』では、注文が入るごとに1杯ずつ中華鍋の中に味噌、唐辛子、出汁、具材を合わせて、強火で一気にラーメンのスープを仕上げます。そうすることで、香りやうまみ、食感が一層引き立つのだそうです。
席からは、職人の手際のよい調理と目の前で炎があがるライブ感を楽しめます。漂いはじめる香りが嗅覚を刺激する時間はまさにエキサイティング!

食べごたえ抜群!一番人気の『肉々カラシビ味噌らー麺』
不動の一番人気は『肉々カラシビ味噌らー麺』。具材は香ばしく炒められたモヤシ、味付き卵、ヤングコーン、ネギ、ニラ、そして迫力のあるビッグサイズの豚の角煮です。

『肉々カラシビ味噌らー麺』 2,270円(税込み)
スープを飲めば、唐辛子の奥深い辛みと風味、さわやかな香りと痺れが味覚を刺激してきます。未体験の味に驚かされることでしょう。
スープを飲み進めるうちにクセになり、レンゲを運ぶ手が止まりません。

そのスープとしっかり絡む自家製麺。細麺・中細麺・中太麺の3種類を混合することで、飽きない食感が生み出されています。
『カラシビ』の刺激を中和してくれるのが、極厚にカットされた豚の角煮。台湾を代表する香辛料である八角や、醤油などで長時間煮込んだ角煮は、箸で切れるほどやわらかく、やさしい甘さが魅力です。
『肉々カラシビ味噌らー麺』には、100gの角煮が2個入っているので、満足度はいうまでもありません。

爽やかな香りと独特の風味を加える『パクチーカラシビ味噌らー麺』
緑を感じるフレッシュな風味を楽しみたい方には『パクチーカラシビ味噌ラーメン』がおすすめです。具材は、モヤシ、50gの豚の角煮、ネギ、ニラ、そして森のように丼を覆い尽くすフレッシュなパクチーです。

『パクチーカラシビ味噌らー麺』 1,320円(税込み)
パクチーがもつミントのようなさわやかさと独特の強い風味は、スープや麺の味わいの印象を変えてくれます。これしか食べないリピーターも多いとか。

ラーメンはすべて、辛さとしびれの調整が可能。無料で『無し』『少なめ』『普通』『増し』の4段階を選べます。
『増し』は単純に量を増やすのではなく、異なるスパイスを加えるこだわりぶり。
辛さは『普通』で一般的なタバスコ程度なので、迷ったらまずは『普通』を食べてみましょう。
さらに、それぞれ有料で激増する『鬼増し』もオーダー可能です。

卓上にある無料のオリジナルスパイスを加えれば、さらに辛さと痺れを追加することもできます。

定番人気の『特製カラシビ味噌ラーメン』にも注目
50gの豚の角煮が2つ、モヤシの量が2倍、味付き卵が入った『特製カラシビ味噌らー麺』も店の定番メニューです。

『特製カラシビ味噌らー麺』 1,780円(税込み)
『カラシビ味噌らー麺 鬼金棒』のスープは、白米との相性も抜群。
白米を使ったメニューでおすすめなのが、ほぐしたチャーシューを乗せた『おにく飯』です。
ラーメンのスープをかけて、お茶漬け風にして食べてもおいしいですよ。

『おにく飯』420円(税込み)
まるでテーマパークのようなエキゾチック空間
『カラシビらー麺 鬼金棒 池袋店』は、ラーメン激戦区・池袋の中でもトップの人気を誇り、平日でも行列をつくっています。しかし15時から17時頃は比較的空いており、狙い目の時間です。
注文は券売機で食券を購入します。券売機は、日本のほか英語表記もあります。

店では、無料の紙エプロンも用意されているので、必要な場合はスタッフにオーダーしてください。
日本の伝承に登場する怪物、鬼。そのオブジェがおどろおどろしい雰囲気を醸し出すエキゾチックな空間で、刺激的なラーメンにチャレンジしてみてください。

店舗情報
店名 | カラシビ味噌らー麺 鬼金棒 池袋店 からしびみそらーめん きかんぼう いけぶくろてん Karashibi Misoramen Kikanbo Ikebukuro |
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住所 | 東京都豊島区東池袋1-13-14
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アクセス |
池袋駅35番出口から徒歩4分
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電話番号 | 03-6907-0095 |
予約 | 不可 |
支払い方法 |
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サービス料・席料 | なし |
営業時間 | 11:00~21:30(LO) |
定休日 | 不定休 |
席数 | カウンター11席 |
喫煙・禁煙 | 全席禁煙 |
ウェブサイト | https://kikanbo.co.jp |
その他 |
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※メニューの内容や料金、店舗情報などは2025年4月時点のものです。